記事を作成している2020年9月末現在の時点で、国内の新型コロナウイルス感染状況は、
現在感染している人が「5604人」、新規の感染者数が「301人」、累計の感染者数が「82595人」となっている。
これまでのところ、死亡者数は「1560人」のため、致死率は1.8%ほどである。
世界的な数字で見ると、世界全体の感染者数は「3340万人」であり、
死亡者は「100万人」と言われているため、世界全体でみた致死率は2.9%となる。
世界と日本で新型コロナウイルスの致死率はなぜ差がでるのでしょうか。
●目次
1・新型コロナウイルスとインフルエンザ、致死率はどちらが高い?
2・なぜ日本人は新型コロナウイルスの致死率が低いのか?鍵を握る3つの理由
1・暴露率
2・免疫力
3・国民性
3・新型コロナウイルスの対策をするなら気を付けたいこと
1・人体に影響のないものを
2・効果が長続きするものを
3・効果が立証されているものを
4・費用に対して補助金が出るものを
新型コロナウイルスとインフルエンザ、両者の違いは?致死率はどちらが高い?
インフルエンザは毎年1000万人がかかるといわれています。
死亡者数は年によって大きく差がありますが、直接的、および間接的にインフルエンザで亡くなる人は毎年およそ1万人とされています。(参考:厚生労働省)
致死率は0.1%なので、一見すると新型コロナウイルスの方が致死率が高いように思えます。
しかし、新型コロナウイルスは今だからこそPCR検査によって感染者の数が増えていますが「無症状だけれど実は陽性だった」という人がいる事を忘れてはいけません。
インフルエンザと新型コロナウイルスの一番の違いは、インフルエンザは症状が出やすく新型コロナウイルスは無症状の人がいるという点です。
そのため、本当に感染者数は発表されているよりもっと多くなると推測されています。そうなった場合、致死率はもっと下がります。
現状では、新型コロナウイルスとインフルエンザを同じように比べてどちらの致死率が高いかは論じられないのです。
なぜ日本人は新型コロナウイルスの致死率が低いのか?鍵を握る3つの理由
暴露率
「暴露」と聞くと、芸能人の秘密などを連想される方も多いですよね。今回の意味は違います。
医療用語で「暴露」とは「ウイルスに集団や個人がさらされること」をさします。
日本の老人ホームなどはインフルエンザの季節には、面会者を制限して感染抑制に努めています。
今回の新型コロナウイルス対策においても、老人ホームなどの高齢者施設はこぞって面会禁止の措置を講じました。
そのため、重症化しやすい高齢者を感染のリスクから遠ざけられたことが日本の致死率を低くした一つの要因ではないかと言われています。
免疫力
まだはっきりとした事はわかっていませんが、日本人の免疫力が致死率を低くしたのではないかと論じられています。
日本には新型コロナウイルスが大きく報道される以前2019年11月から2020年2月いっぱいまで、実に184万人もの中国人観光客が日本に来ていました。この時、新型コロナウイルスも実は日本に入って来ていたのではないかという考え方です。
これによって、日本人は知らず知らずのうちに新型コロナウイルスに触れて集団で免疫をつけたのではないか、というのがこの説です。
国民性
日本人は、世界的に見ても「お風呂好き」「抗菌製品が好き」という国民性があります。
新型コロナウイルスの感染が大きく報道される前から、スーパーマーケットやドラッグストアで除菌シートが大量に売られていましたよね
こうした日本人の清潔を好む国民性がウイルスへの感染を抑えて致死率を下げたのではないかと言われています。
また日本では予防接種が推奨されているBCGも新型コロナウイルスの感染を抑制するのではないかと推測されています。
新型コロナウイルスの対策をするなら気を付けたいこと
人体に影響の出ないもの
アルコールは新型コロナウイルスには有効ですが、アレルギーの問題などで使えないかたもいらっしゃいますよね。
また、小さなお子さまがいるご家庭でもアルコール製品は使いたくないと感じる方が多いようです。
新型コロナウイルス対策で選ぶなら、人体への影響がないものを選びたいですね。
効果が長続きするもの
新型コロナウイルス対策をうたう商品のなかには、効果が長続きしないものもあるので注意が必要です。
例えば、アルコール製品で除菌をしても、新しくついた菌やウイルスには効果がないため、こまめに拭かなくてはなりません。
そのため、新型コロナウイルスを予防するなら効果が長続きするものを選ぶ方がよいでしょう。
効果がきちんと証明されているもの
新型コロナウイルスの除菌などをうたう製品は多いのですが、実際にコロナウイルスに対して効果があるのか証明されているものが少ない事をご存じですか?
効果が証明されているものを選ぶ時、ぜひ参考にして頂きたいのがSIAAマークです。
これは、抗菌製品技術協会によるマークです。
この機関でも厳しい審査をクリアした製品でなければSIAAマークは取得できません。
抗菌・抗ウイルスをうたう製品であれば、必ずSIAAマークがついたものを選ぶようにしましょう。
費用に対して補助金などがでるもの
新型コロナウイルス対策で、店舗やオフィスごと、抗菌・抗ウイルス対策したいと考えている方は多いですよね。
ですが、費用が高くて施行できないのが悩みの種。
でも実は、「小規模事業者持続化補助金」という制度を利用すれば、店舗やオフィスを新型コロナウイルス対策で施工した場合、国から補助金がでるので安心です。
新型コロナウイルス、日本の致死率はなぜ低い?まとめ
日本人の致死率が低いのは「暴露率」「免疫力」「国民性」といろいろな議論がされていますが、まだ特定には至っていません。
新型コロナウイルスに感染しないためにも、自分自身で手洗いうがいを慣行し、マスクをつけ人混みを避けるなどすることが大切です。