以前よりずいぶんと少なくなりましたが、新型コロナウイルスの感染者数の拡大に伴って重症になる方、亡くなる方のニュースを見て怖いなと感じた方も多いですよね。
実際、新型コロナウイルスの死亡率はどうなっているのでしょう。
ある記事では「インフルエンザの十倍」とあるのに、他の記事では「インフルエンザより低い」と書いてあったりすると「どっちが本当?」と解らなくなってしまうことも。
今回は新型コロナウイルスの死亡率と年齢の関係を解説していきたいと思います。
●目次
1・新型コロナウイルスの概要をおさらい
2・新型コロナウイルスの死亡率は記事によってなぜ違う
3・新型コロナウイルスの年齢別にみる死亡率
4・新型コロナウイルス感染に気を付けるべき人は?
5・新型コロナウイルスの対策で気を付けたいこと
1・人体に影響のないものを選ぼう
2・効果が長続きするものを選ぼう
3・効果が第三者機関によって証明されているものを選ぼう
新型コロナウイルスの概要をおさらい
コロナウイルスによって発症する感染症のことです。
感染すると、およそ3日~7日ほどで発症するといわれています。
軽症であれば7日ほど安静にしている事で治まりますが、重症化する場合は7日以降に咳や呼吸困難などの症状を訴えることが多いといわれています。
予防方法としては、手洗いやアルコール消毒で手指を清潔に保つことや、咳エチケットを心がける事が有効と言われています。
新型コロナウイルスの死亡率は記事によってなぜ違う
これは陽性者数によって異なるためです。
現在は、疑わしい方にもPCR検査を実施しているため陽性者数が多くなっています。
しかし、少し前まで日本は「必要以上に検査をしない」という方針を取っていました。
ニュースなどで「日本はもっとPCR検査を実施するべき」「現場が混乱するだけだから、検査は慎重にするべきだ」といったように専門家が意見を交わしているのを見たり聞いたりした方が多いかと思います。
検査数を抑えれば、陽性者数という分母が小さくなります。
そのため、必然的に死亡率が高くなるのです。
逆に、検査数を多くして、軽症の方や無症状の方を陽性者数にカウントしたらどうなるでしょう。
今度は母数が増えるので、死亡率が下がることになります。
死亡率が記事によって違うのはこの為だと思われます。
検査数を抑えていた時期の死亡率と、検査数が多くなった時期では死亡率は違うのです。
新型コロナウイルスの年齢別にみる死亡率
●新型コロナウイルスの全体の死亡率
この記事を作成している9月現在、新型コロナウイルスの陽性者数は「78073人」となっており、死亡者数は「1495人」となっています。
そのため、この数字を元に計算すると死亡率は「1.9%」となります。
●新型コロナウイルスの年齢別陽性者数
コロナウイルスの年齢別陽性者数を見ると以下のようになります。
(厚生労働省の発表を元に作成:https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000649533.pdf)
圧倒的に40代以下が多い事がおわかりいただけるかと思います。
●新型コロナウイルスの年齢別の死亡者数
(厚生労働省の発表をもとに作成:https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/000649533.pdf)
さきほどの表とは真逆に、今度は80代以上が圧倒的に多い事がおわかりいただけるかと思います。
70代と合わせると、全体の死亡者数の84.3%を70代以上の高齢者が占めています。
もう少し細かく見てみると、80代以上で陽性と診断された方は「1968人」ですが、このうち亡くなった方は「556人」となっています。死亡率は「28.25%」ですから、非常に高いといえます。
新型コロナウイルス感染に気を付けるべき人は?
既にニュースで聞いた方も多いかと思いますが、新型コロナウイルスは男性の死亡率が高いといわれています。
これは男性の喫煙率が高いからではないか、という推測がされています。
特に「以前はヘビースモーカーだったけど、今は禁煙中●年目」と今現在は喫煙していない方もご注意下さい。
というのも、タバコによって害された肺は、喫煙の習慣を止めても元には戻らないからです。
今現在喫煙の習慣がなくても、かつてタバコを吸っていた方は「自分の肺は他の人より不健康なんだ」と自覚して、しっかりと新型コロナウイルス対策をするようにしましょう。
このほかにも、基礎疾患を持っている方は死亡率が上がりやすいといわれています。
●糖尿病
●高血圧
●腎臓疾患
これらの疾患を持っている方は特に気を付けましょう。
新型コロナウイルスの対策で気を付けたいこと
人体に影響のでないものを選ぼう
新型コロナウイルス対策をうたう製品の中には、多量に使用すると人体に影響を及ぼすものがあります。
特にアルコール消毒は新型コロナウイルスに有効ですが、アレルギーなどで使用できないという方もいらっしゃいます。
なるべく人体に影響のない、安全なものを選ぶことをオススメします。
効果が長続きするものを選ぼう
例えば、市販されている除菌シートなどは、手指を清潔に保ち菌やウイルスを不活化する効果がありますが、効果時間は短いとされています。また、新しく付着した菌やウイルスに効果がないといったマイナス面もあります。
効果が長続きするものを選ぶようにしましょう。
効果が公的な機関によって証明されているものを選ぼう
抗菌や抗ウイルスをうたう製品の中には、効果が実装されていないものも多くあります。
ではどういった製品は効果が実証されているのでしょうか。
目安の1つとしてSIAAマークがあります。
これは抗菌や抗ウイルスをうたう製品の効果を厳しく審査する「抗菌製品技術協議会」のことです。
SIAAマークがある製品は、抗菌、抗ウイルスに関して第三者が証明したという証拠になります。
新型コロナウイルスの死亡率は年齢によって違う
新型コロナウイルスは検査を積極的にする前と後で死亡率に大きく開きが出ています。
70代以上の方や、喫煙の習慣がある方、糖尿病や高血圧など基礎疾患のある方は気を付けましょう。
また新型コロナウイルス対策を検討する時は、人体に影響がないもの、効果が長続きするもの、効果を第三者機関が証明しているものを選ぶようにしましょう。