新型コロナウイルスの感染拡大をうけて、除菌グッズが売れていますよね。中にはフリーマーケットができるアプリで高額な値段で転売する人たちまで出てきています。
「新型コロナウイルスの感染対策で除菌している」という方は多いと思いますが、どこまで除菌すればいいのかと疑問に思われている方もいるのではないでしょうか。
今回はこうした新型コロナウイルス対策で除菌をするなら、どこまでやればいいのか、意味があるのか不安や疑問にお答えします。
●目次
1・新型コロナウイルス対策で除菌どこまでやる?
2・新型コロナウイルス対策で除菌をしても無意味な場合も
1・ウェットシートやノンアルコール除菌シート、水は新型コロナウイルスには効果が無い
2・アルコールも実は使い方を間違えると効果がない
3・新型コロナウイルス対策をするなら除菌よりも大切なこと
4・新型コロナウイルス対策で製品を選ぶ時に気を付けたいこと
1・人体に影響がない
2・効果が長続きする
3・効果が立証されている
5・新型コロナウイルス対策の除菌、どこまでやる?まとめ
新型コロナウイルス対策で除菌どこまでやる
多くの方が「帰宅後に手洗いをする、外出先で設置されているアルコールで手指を消毒をする」といった事は実際にされていると思います。
ですが、中にはびっくりするような除菌をしている方がいるのも事実なのです。
●外出から帰ったら家じゅう全ての場所をウェットシートで拭く
●小銭を全て除菌している
●リュックや上着にアルコールスプレーをかけている
●買ってきたものは食品に限らず全て一度水で洗う
●帰宅後は髪の毛などをウェットシートで拭く
これらはインターネット上で実際に「新型コロナウイルス対策でやっている除菌のマイルール」としてあげられたものです。
新型コロナウイルス対策を意識するあまり、過敏になってしまっている方もいるようですね。
新型コロナウイルス対策で除菌をしても無意味な場合も
ウェットシートやノンアルコール除菌シートや水は新型コロナウイルスには効果が無い
実は市販されているノンアルコールタイプの除菌シートやウェットシート、ただの水で洗うことは、物品は清潔に保てますが、新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスを死滅させることはできません。
そのため「新型コロナウイルス感染予防のために、ウェットシートなどで家じゅう拭いている」というのは感染対策としてはあまり意味がないといえます。もちろん、家を清潔に保つという意味では意味はあります。因みに、買ってきたものを水で洗うというのも新型コロナウイルスの対策としては効果があるのか疑問が残ります。
アルコールも実は使い方を間違えると効果がない
実はアルコール消毒も使い方を間違えていると効果がないので注意が必要です。
まずアルコール消毒は物品にスプレーをするだけでは効果が十分でない場合があります。というのも、噴射によってムラができるためです。
アルコールで除菌するには、除菌に必要とされる十分な量のアルコールが菌やウイルスに付着してはじめて効果がでるのです。
また時間も問題です。
アルコールが菌やウイルスを不活化させるまでは20秒ほどかかると言われています。
例えば、アルコール消毒を手指にするさい「もったいないから」と少量だけ付けている人がいますが、あれでは意味がありません。
手指をはじめ自分の身辺物にアルコール消毒をするさいは20秒では乾かないくらいの量を噴霧しなければならないのです。
基本的に、手指であればアルコール消毒のボトルをワンプッシュ下までしっかり押し切る事です。
逆につけすぎると、手指の皮脂が必要以上に奪われ手指が荒れる原因になるので気を付けてくださいね。
新型コロナウイルス対策をするなら除菌よりも大切なこと
実はこうした過剰な除菌は体に害があることがわかっています。
わたしたちの身の回りには、常に微量の菌やウイルスが存在しています。これらを常在菌といいます。
こうした常在菌を殺してしまうと、私たち自身が持つ免疫力の低下に繋がります。免疫力が低下してしまうと、いざウイルスが体内に侵入した時に病気が発症しやすくなってしまうのです。
新型コロナウイルス感染の対策をするなら、まずは基本的なことから。石けんで手洗いをする、うがいをする、身辺を清潔に保つといったことを心がけましょう。
新型コロナウイルス対策で製品を選ぶ時に気を付けたいこと
人体に影響がない
アルコール消毒はやりすぎると、体に影響がでます。
また、アレルギーの関係や、お子さまへの使用である場合はアルコール消毒を選びにくいですよね。
新型コロナウイルス対策で製品を選ぶ時は、お子さまにも安心して使えるような人体に影響のないものを選びましょう。
効果が長続きする
新型コロナウイルス対策で除菌に力を入れていても、効果時間を気にしている方は少ないのではないでしょうか。
例えば、市販されている除菌シートは15秒ほどで除菌が完了しますが、新しく付着した菌には効果が薄い事がわかっています。
そのため、新型コロナウイルス対策をするさいは効果時間が長いものを選ぶようにしましょう。
効果が立証されている
効果が実証されているか直ぐにわかるマークがあります。
それがSIAAマークです。これは抗菌製品技術協会のこと。この団体による厳しい審査をパスした製品だけが、このマークを取得できます。抗菌・抗ウイルスをうたう製品であるなら、このSIAAマークがついているものを選びましょう。
新型コロナウイルス対策での除菌どこまでやる?まとめ
新型コロナウイルス対策で除菌をするのは結構ですが、やり方を間違えると効果が無いので注意しましょう。
例えば、ウェットシートで家じゅうを拭いたり、買ってきた製品を水洗いしても新型コロナウイルスは死滅しないので気を付けましょう。
またアルコール消毒は新型コロナウイルスに有効であることが分かっていますが、菌やウイルスを不活化させるのに20秒ほどかかります。「ちょっとだけ手指に付けておく」だと効果がない場合があるので注意が必要です。
除菌に過剰になりすぎると、常在菌までなくなってしまうため、逆に自身の免疫力を下げ病気にかかりやすくしてしまいます。
何事も過剰に反応せず、基本の「石けんで手洗い」「マスクをつける」「3密をさける」といった事をしっかりと実践していきましょう。